この記事ではチャネルラインについて解説します。
トレンドラインと平行に引かれた線、チャネルラインはトレンド発生中に価格において非常に多くの情報を与えてくれます。
チャネルラインはトレンドの強さや上昇・下落の値幅、そして反転のシグナルを教えてくれるため、
明白なチャネルラインが存在する場合は、多くのトレーダーは利益を得るためにチャネルラインを利用するでしょう。
チャネルラインとは?
チャネルラインはトレンドラインと平行に引いた直線の事です。
安値点1と点3が確定した時点で上昇トレンドラインを引きます。
高値2と4が確定した時点でチャネルラインを上昇トレンドラインと平行に引きます。
トレンドラインの引き方にて解説したように、トレンドラインは3回目の反発を確認して有効を確認できるため点5にてトレンドラインとチャネルラインの有効性が確認できます。
トレンドラインの引き方を確認したい方は、『トレンドラインの引き方とブレイクやトレ転の見極め方とは?』の記事をご覧ください。
下降トレンドの場合も点4にてチャネルラインの有効性の兆候を確認して、
点5にてチャンネルラインを有効性を確認します。
チャネルラインは長さと角度を意識する
チャネルラインの基礎を理解したところで、実際のチャートを見てみましょう。
チャネルラインをトレードに利用するためには、
・チャネルラインの長さ
・チャネルラインの角度
を意識して確認する必要があります。
上記はEURUSDの日足になります。
2017年5月~9月と約4か月間の長さに渡って上昇トレンドを形成してトレンドラインとチャネルラインが引けます。
チャネルラインは長さが長ければ長いほど支持線・抵抗線としての役割と果たして、ブレイク後の影響も大きいです。
上記の図では3回トレンドラインを支持線として反発して、1か月以上チャネルラインに向かって上昇しました。
チャネルラインの角度に関しては、
角度が急なほどトレンドに勢いが強いが長く続かないという特徴があります。
最も有効なトレンドラインは約45度の角度で上昇や下降するもので、傾斜角度が強すぎるとトレンドラインはその角度を保てません。
チャネルラインにも同じことが言えて、傾斜角度が強すぎるとその角度を保つことができません。
傾斜角度が急すぎるトレンドライン1はこの角度を維持し続けることはできません。
トレンドラインと平行に引かれるチャネルラインにも同じことが言えます。
また平坦すぎるトレンドライン3も上昇トレンドとしての力が弱すぎるため、有効性が疑わしいのです。
トレンドラインと平行に引かれるチャネルラインも上昇トレンドの弱さから有効性が疑わしくなります。
チャネルラインのブレイクによるエントリー
チャネルラインのブレイクは、さらなる「加速」のシグナルとなります。
上昇トレンドでのチャネルアップブレイクは「買い増し」のサインとなります。
上昇トレンドにおいて、点2と点4を結んだチャネルラインを値がブレイクした場合は、
買い増しのサインと考え、トレンドラインとチャネルラインの値幅の分だけ価格が上昇する傾向にあります。
多くのトレーダーが同じ分だけ価格が上昇した事で達成感を感じ利益確定に動くからです。
上昇トレンドが強くその後も上昇トレンドを維持する場合は、新たなチャネルラインを引くことができます。
より急角度のトレンドラインを引いて次の価格のターゲットを決定します。
ブレイクにて2倍の値幅が出ない場合は、トレンドの勢いが弱いと判断できます。
チャネルに到達しない場合はトレンド転換を疑う
もし価格がチャネルラインに到達せずに垂れ下がってしまう場合は、
トレンドが転換する(レンジ相場、下降トレンド)事を疑います。
上昇トレンドにおいて、チャネルアップに到達せずに上昇トレンドラインを割ってしまった場合、
点4と点6のトレンドラインが抵抗線として機能する場合があります。
点5と点にて先ほどの抵抗線と平行するラインを書いて、チャネルダウンの兆候を疑います。
通常チャネルラインは目標値の算出にも重要な意味ももっており、
既存のチャネルの値幅と同じだけ動く性質があります。
つまり、上記の例では赤線のチャネルと値幅が、新たにできたチャネルダウンにて形成する可能性があるのです。
まとめ
この記事ではトレンドラインと平行に引くチャネルラインについて解説しました。
チャネルラインは長さと角度でその有効性を判断する事ができます。
また、チャネルラインをブレイクした後の値幅によってトレンドの強さを確認する事ができます。